彩瀬まる 桜の下で待っている 感想 - 果てしなき空に向かって

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彩瀬まる 桜の下で待っている 感想


彩瀬まる 桜の下で待っている 感想

3月12日木曜日に実業之日本社より発売。


面倒だけれど愛おしい"ふるさと"をめぐる5つの物語として収録されるは、「モッコウバラのワンピース」「からたち香る」「菜の花の家」「ハクモクレンが砕けるとき」「桜の下で待っている」。


先日、書店で何気に目にした時は、きれいな貼り絵風の表紙から、より牧歌的(?)な物語の展開を連想していた勢いから購入。

しかしながら、第1弾の「モッコウバラのワンピース」は、開始2ページより何歳になっても恋愛できるんだなとか、おばあさんの言葉に心を鷲掴みにされたりと、いろいろ衝撃的な作品ゆえに、さすがに当惑させられてしまって...。

それでも、すべての御題にふさわしく、最初に感じたインスピレーション通りの感動的な物語へと収束するとあっても、非常におもしろい短編集だった。

特に、あの「3.11」がなければ、執筆されなかったであろう作品もあって、かなり奥深かったのが、大きかったかなあ。

それゆえに、東京駅発東北行の東北新幹線が運ぶ「どこか」への想い、乗車する北へ向かう人たちと彼らを見届けるワゴン販売員を主役に据えた演出には、感服させられるものが...。

すべて家族や人間関係が濃厚で温かさを感じるものばかりだった。


ただ、お恥ずかしながら、桜に直に想いを馳せられる時期としては、やや遅めの購入ということになるのかなあ。

それでも、ページ数も短いし、すぐに読めるのが嬉しいや。



彩瀬まる。

1986(昭和61)年生まれの千葉県出身。


上智大学文学部を卒業後、小売会社勤務を経て、あの『小説新潮』(2010年6月号)に掲載された、彩瀬まる執筆の「花に眩む」が、第9回女による女のためのR-18文学賞読者賞を受賞したのが、24歳の頃。


本当に早いもので、この度3月12日木曜日発売の表題作『桜の下で待っている』(実業之日本社)は、かの処女作から一転した、温かみのある作風。


これからの寝る前にでも、時折軽く目を通してみたくなった。

温かみがあれば、心は休まるものだから...。

2015-04-10 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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