川村元気 作品 仕事。 集英社 - 果てしなき空に向かって

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川村元気 作品 仕事。 集英社




川村元気 作品 仕事。 集英社

9月24日水曜日の発売から1ヶ月が過ぎた先日のこと...。


かねてから映画プロデューサー・川村元気の仕事ぶりがつい気になって『仕事。』(集英社)を購入、勢いのまま読み終えることとなって...。

すなわちそれは、雑誌『UOMO』の連載を通しての、川村元気としての「壁を乗り越え、一歩抜け出す」ための唯一無二の仕事術を単行本化したもの。


たしかに、大人になってからのほとんどの時間、誰もが仕事をしている日々の繰り返し。

しかし、生計を得たいがために漫然と仕事をするだけと、人生を楽しくするための仕事をするのとでは、行動意欲の面において大きな違いが...。

それをふまえての、仕事において世界を面白くしてきた12人の錚々たる顔ぶれに、それぞれに訊ねることとなった企画か...。


山田洋次、沢木耕太郎、杉本博司、倉本聰、秋元康、宮崎駿、糸井重里、篠山紀信、谷川俊太郎、 鈴木敏夫、横尾忠則、坂本龍一。

以上の巨匠と向き合い、同じ人間である以上、彼らが自分たちと同じ年の頃、何を想い、何を考え、どう働いていたのか、どれだけ自身の可能性を高められたのか、自然と興味の湧いてしまうもの。


巨匠たちとの対談とインタビューといい、川村元気自身のこれまでの小説と同様、独特のテンポの良さと読みやすさあって、エッセイに近いなあ。

表紙の帯の下に隠れている巨匠たちの名前が象徴するように、中のページを開いた12人の写真の背景も12色になっている細かい部分のデザインを通じたメッセージといい、まさにテンポのいい文章力にも長けた一冊だった。


特に、12人の巨匠たちに「僕と同じ年の頃、何をしていましたか?」という体当たりの問いかけ。


川村元気本人の現実的な悩みから出発しているからこそ、ヒットメイカーではない、一人の青年としての血が通っている。

年下の青年からのストレートな問いかけにも偉ぶることなく応える巨匠たちの姿勢も本当に立派で、どの告白も濃密で壮絶で、ぐさぐさと胸に刺さる言葉の数々に圧倒されてしまった。



仕事の正解というものに関しては、奥の深いもの...。


多くのビジネス本のように明解な答えはなくて、それぞれの環境や条件や人生によって違っていいということ。

ただひたすら、あきらめずに正解を探し続け、生み出したものはすべてが立派な「仕事。」であるということ。

仕事というのはそれほどまで粘り強く向き合ってはじめて「仕事。」になるということ。


すなわち、どれとして同じ結論のないのが信じるに値する一冊としても、12人の巨匠がまさに巨匠になるまでの軌跡が凝縮された古典としての一冊としても、後世に読み継がれるにふさわしいということなんだろうなあ。

2014-10-24 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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